小学生サッカーママコーチの失敗例から伝えたい「準備力を育てる」方法

小学生サッカーママコーチ

「準備しなさい」
私たちは、何度この言葉を子どもにかけてきたでしょうか。

でも正直に言うと、
その言葉で子どもが“自分で準備できるようになった”と感じたことは、あまりありません。
むしろ、言われたからやる。言われなければやらない。
そんな姿に、モヤっとしたことの方が多いのではないでしょうか。

サッカーの現場に立つようになって気づきました。
準備ができる子は、叱られて育っているわけではない。
考える経験を積み重ねているのだと。

この記事では、
怒らず、押し付けず、子ども自身が考え始める
「準備力」を育てる声かけ例を、場面別に紹介します。


準備力とは「先を想像する力」

まず大切にしたいのは、
準備力=忘れ物をしないこと、ではないということ。

本当の準備力とは、
・今日はどんな一日になりそうか
・何が起こる可能性があるか
・そのために自分は何を選ぶか

こうした先を想像し、判断する力です。

だからこそ、
「これを持ちなさい」「それはダメ」ではなく、
考えるきっかけになる声かけが重要になります。


出発前の声かけ(家で)

× よくある声かけ

「ちゃんとした靴履きなさい!」
「忘れ物ない?ちゃんと確認して!」

これでは、親が考え、子どもは従うだけ。

○ 考えさせる声かけ

「今日はどこで、どんな練習になりそう?」
「もし急に走ることになったら、どの靴がよさそうかな?」

ここで大事なのは、
正解を言わせることではありません。

考える時間を与えること。
少し沈黙があっても、待つこと。

「自分で選んだ」という感覚が、
次の準備につながっていきます。


現地に着いた時の声かけ

練習場所に着いたら、環境を一緒に見ます。

○ 声かけ例

「今日は地面、濡れてるね」
「雨降りそうだけど、どうなると思う?」

ここで親が答えを言ってしまうと、学びは止まります。
大切なのは、気づかせること

「もし場所変わったら、今の準備で大丈夫かな?」
そう問いかけるだけで、
子どもの視線は“今”から“これから”へ向かいます。


準備不足だった時の声かけ(いちばん大事)

失敗した時こそ、準備力を育てるチャンスです。

× 言ってしまいがちな言葉

「だから言ったでしょ!」
「なんで確認しなかったの?」

これは一時的にスッとしますが、
子どもは「怒られた記憶」しか残りません。

○ 切り替えたい声かけ

「さっき困ったよね」
「次はどうしたらよさそう?」

責めない。
過去を叩かない。
未来に目を向けさせる。

失敗を“ダメなこと”にしないことで、
子どもは挑戦をやめなくなります。


練習後の振り返りの声かけ

準備力は、振り返りで定着します。

○ 声かけ例

「今日の準備、うまくいったところあった?」
「次は何を変えたら、もっと楽になりそう?」

ポイントは、
「できなかったこと」より
「考えられたこと」を認めること。

「ちゃんと考えてたね」
「気づけたの、すごいね」

この積み重ねが、
“自分で準備する子”を育てます。


親が意識したいこと

準備力を育てる声かけで、
親が一番意識したいのはこれです。

先回りしすぎないこと。

失敗させない優しさより、
考えさせる勇気。

そして、
子どもに求める姿勢を、親が先にやること。

・時間に余裕をもつ
・状況を見て判断する
・失敗を認め、次に活かす

子どもは、言葉より背中を見ています。


まとめ

「準備しなさい」と言わなくても、
子どもは準備できるようになります。

必要なのは、
怒らないこと。
押し付けないこと。
そして、考える時間を奪わないこと。

サッカーを通して身につく準備力は、
競技だけでなく、これからの人生を支える力になります。

今日の声かけが、
明日の“自分で考えて動ける子”につながる。
そう信じて、
一緒に育てていきましょう。

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